お知らせ

掲載日:2022.06.07

経済学部は、系列校の北海高等学校の「総合的な探究の時間」(以下、「探究の時間」)で講義を提供するコラボレーションを始めました。
高等学校の「総合的な学習の時間」は、学習指導要領の改訂により、2022年度から新たに「探究の時間」に変わりました。教科や科目の枠組みを超えた課題に取り組みながら、自ら探究するテーマを設定することに重点を置いていることが特徴です。
2022年度の北海高校1年生の共通テーマは、現代社会の重要な課題である「多様性」です。
大学教員が担当する講義では、高校生が「探究するテーマ」に関する情報を収集し、整理・分析するための考え方や手法を解説しています。講義の後には、グループワークを実施して探究の協働作業に取り組んでもらいます。
高校生には、1年間の授業を通じて、学ぶ楽しさと難しさを感じてもらい、大学での学びにつなげていきたいと考えています。

5月20日には、水野谷武志教授(社会調査論)が「統計・情報処理」と題して、講義を行いました。
新聞記事を題材に、「どうして男性は家事をしないのか」という家事問題の現状、原因、改善策について、統計の手法を用いてわかりやすく解説しました。また、「社会生活基本調査」という公的資料を実際にみて、「平均」という統計処理の落とし穴についても考えました。
後半のグループワークでは、自分自身の「生活時間調査票」を作成してもらい、調査票の長短所や全国統計の比較などをグループで議論しました。
この授業では、統計の強みと弱みの両面を知り、統計を利用することを学びました。
なお、今回は、1つの教室で教員が講義を行い、その様子をリアルタイムで他の教室に配信するオンライン併用の授業形式をとりました。

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