経済学部プレゼン大会とは
経済学部プレゼン大会は、2009年度から始まった学生による学生のための学内研究発表大会です。この大会では、学生が各ゼミナールにおいて培ってきた知識を、プレゼンテーションという方法で制限時間内に発表し、その出来栄えを競っています。審査に当たっては、単に発表の上手さだけでなく、調査内容の深さや独自性なども評価の対象になっています。大会はゼミナールを中心としたチーム制で行われており、例年、1年生を中心に100名以上の学生が参加しています。大会の企画・運営は学生組織である経済学部ゼミナール協議会が行い、審査は主に経済学部の教員が担当しています。
各チームは自ら選んだ研究テーマについて、準備した成果をパワーポイント等のプレゼンテーションソフトを使い発表します。会場ごとに優勝・準優勝が選ばれるのですが、審査の基準は、情報収集力、理論性、着眼点、プレゼン力、質問力の五つ。これらの指標にもとづいて、教員による審査を行い、点数をつけて競い合います。
コンビニやケータイ、大学生の食生活や就職問題、札幌地下歩行空間のような我々にとって身近なテーマから、予防医療や新薬承認の遅れなど医療問題、円高による産業空洞化、少子高齢化問題、独裁国家での民主化問題などこの先の日本・世界について考えさせられるテーマまで幅広く多岐にわたり、手近な問題から人類的課題まで多彩でユニークな題材が多いのが特徴です。
新聞や各種メディア等で「若者のコミュニケーション能力不足」などが指摘されていますが、展開に工夫を凝らし、身振り手振りのパフォーマンスなども交えながら発表(プレゼンテーション)を行う個性的な彼らの姿からは、逆にその能力の高さを感じることも多々あります。
研究テーマを追求するために用いた調査の方法やプレゼン技術を、専門ゼミや就活、さらには社会人になってからも生かしていって欲しいと思います。また、正確な実証と論証に磨きがかかると、プレゼンテーション技術がさらにレベルアップすると思われます。
大会の目的
大会を企画・運営している経済学部ゼミナール協議会は、この大会の目的として次の2つのことを掲げています。
第1に、自分の意見や考えを正確に、わかりやすく人に伝える能力を身につけることです。このようなプレゼンテーションの能力は、大学在学中はもちろんのこと、卒業後に社会人として活躍する際にも求められる基礎的な能力の一つです。この大会に参加することを通じて、その能力を磨くことにつながると期待されます。
第2に、より積極的にゼミナールの活動に取り組む姿勢を学生にもたらすことです。ゼミナールで自分たちが一年間、調査・研究してきた内容を発表する場が存在すると、学ぶ意欲の向上や動機づけにつながります。この大会をそのような場として提供することで、主体的な学びを促そうとしています。
過去の大会の概要
経済学部広報誌econ.の冬・春号から、過去のプレゼン大会の概要をご覧になれます。
過去のプレゼン大会テーマをご紹介
- 「オリンピックがもたらすものとは」
- 「学生の就職意識」
- 「再生可能エネルギーについて」
- 「ファストフードについて」
- 「お金の正しい使い方:資産運用とは」
- 「就職活動の問題点:若者の雇用確保とワークシェアリング」
- 「アイスと気温の関係」
- 「アフリカの飢餓」
- 「婚活の種類」
学部の取り組み