「地域」の人や環境、文化など総合的な視点から経済を考えます

地域経済学科で学んでいく中でポイントとなるのは3つ。まず、「地域づくり」というのは政策的なことで、その理論と実践があります。次に「農業と都市」の関係です。地域は一つの地域だけで成り立っているのではなく、食料供給地である農村があって都市が成り立っています。農山村の過疎化というと、農村農業政策の失敗をイメージするかもしれませんが、実はそれは都市の問題でもあり、表裏一体の関係にあることを学びます。そして最後に、地域の在り方について考える上で、経済的な側面だけでなく、そこに住んでいる人がアイデンティティを抱えていて、それが地元の環境や文化から生まれてくるものだということを理解し、経済活動とどう結びつくのかを学びます。グローバルな時代の今、自分たちが根を張る地域から世界を俯瞰し、地域と世界のつながりを考えることも求められます。

コース概要

地域経済学科

地域経済・産業コース

地域には、歴史的背景や地理的特性に規定された独特の産業構造があり、北海道も例外ではありません。北海道で発展的な経済をつくるために、地域経済の理論と現実をふまえ、北海道経済を支える産業基盤、現状・課題、発展可能性を深く掘り下げて探究します。

地域づくりコース

住民の幸福度や生活の質の高い地域社会の創出には、行政、住民組織、企業、NPOなど多様な主体が持ち味を発揮して連携・協力することが必須です。地域の構造問題にメスを入れながら、安心・安全で活力あふれる地域社会を実現する方策・担い手づくりを探究します。

アジア共生コース

今、アジア経済は大きく成長しており、北海道経済の発展にとってもアジア地域との経済交流は重要な意味を持っています。中国、韓国、ロシア、タイなどの社会と経済を学びながら、アジア地域との交流を通じた北海道経済の発展可能性と、共生の道を探究します。

自然資源と地域コース

豊かな自然環境に恵まれた北海道は、農林水産業をはじめとした一次産業が盛んであり、近年は自然エネルギーの活用が広がっています。経済・社会の基盤となる自然資源に着目し、その持続可能な利用を通じた地域の発展方策を探究します。

(注)経済学部における「コース」は、それぞれの学生の所属や専攻を示すものではなく、専門知識を深めるために関連する講義をまとめたものです。