お知らせ
掲載日:2022.06.27
経済学部は、系列校の北海高等学校の「総合的な探究の時間」(以下、「探究の時間」)で講義を提供するコラボレーションを始めました。
高等学校の「総合的な学習の時間」は、学習指導要領の改訂により、2022年度から新たに「探究の時間」に変わりました。教科や科目の枠組みを超えた課題に取り組みながら、自ら探究するテーマを設定することに重点を置いていることが特徴です。
2022年度の北海高校1年生の共通テーマは、現代社会の重要な課題である「多様性」です。
大学教員が担当する講義では、高校生が「探究するテーマ」に関する情報を収集し、整理・分析するための考え方や手法を解説しています。講義の後には、グループワークを実施して探究の協働作業に取り組んでもらいます。
高校生には、1年間の授業を通じて、学ぶ楽しさと難しさを感じてもらい、大学での学びにつなげていきたいと考えています。
6月17日には、柾木貴之准教授(英語教育・国語教育)が「論理的な書き方・話し方」と題して、授業を行いました。1時間目のテーマは「根拠の重要性」です。最初に講義をした後、高校生が個人で文章を作成していきました。お題は「給食と弁当のどちらがよいか」です。このお題を通し、「なぜなら...」「理由は2つある。1つは...」といった型で文章を書く練習をしました。
2時間目のテーマは「反論を想定することの重要性」でした。講義に続いて、与えられたお題は「映画はDVDで見るのがよいか、映画館で見るのがよいか」です。このお題の下、根拠に続けて、「たしかに...である。しかし...」という型で書く練習をしました。1時間目と同様、身近な話題が取り上げられていたので、生徒も考えやすかったのではないかと思います。
なお、今回は、1つの教室で教員が講義を行い、その様子をリアルタイムで他の教室に配信するオンライン併用の授業形式をとりました。