取得学位 | 博士(経済学)(北海道大学) |
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担当科目 | 経済学史 |
専門分野 | 理論経済学、経済学史 |
研究テーマ | 経済動態、複雑系社会理論 |
教育・研究への 取り組み |
経済学は合理的な経済人を前提として、その理論体系構築や実証が行われています。しかしながら、皆さんも現実経済を生きていれば分かるように、人間は必ずしも合理的には行動しません。情報収集・処理能力と行動範囲がきわめて限られているからです。複雑な現象をありのまま理解し、経済学にどのように活かすことが出来るのかを考えるのが研究テーマです。複雑系、ネットワーク理論、シミュレーション(ゲーミングを含む)など、経済動態をありのままに捉える手法に興味があります。 ゼミテーマは「ゲーミング・シミュレーション(体験型ゲーム)による社会構造理解」です。経済学は、お金儲けの方法を学ぶというよりは、格差、貧困、労働、ジェンダー、環境、景気、貿易、開発途上、金融、外交、政治、歴史と言った、ニュースで見るような社会全体の問題を考える学問です。ゲーミング・シミュレーションとは、上記のような社会問題を抽象化した体験型ゲームでのプレイを通じて、本質を理解し、解決する方法を考えるという研究手法です。コンピュータ・ゲームではありません。このような体験型ゲームを作成することがゼミの目的です。 |
おすすめの作品 | ロバート・スキデルスキー(2022)『経済学のどこが問題なのか』名古屋大学出版会 アラン・S・ミラー&サトシ・カナザワ(2019)『進化心理学から考えるホモサピエンス 一万年変化しない価値観』パンローリング株式会社 ルース・リスター(2023)『新版 貧困とはなにか――概念・言説・ポリティクス』明石書店 |