2006年度地域研修報告書
地域研修報告会
1.浅妻 裕 ゼミ
「持続可能な都市と公共交通」
2.池田 均 ゼミ
「地域の社会・経済」
3.太田原 高昭 ゼミ
「北海道発の元気な企業を訪ねて」
4.奥田 仁 ゼミ
「地域産業の実態調査」
5.川村 雅則 ゼミ
「夕張地域住民との交流と、学生の成長」
6.北倉 公彦 ゼミ
「グリーンツーリズム・part3」
7.小田 清 ゼミ
「オーストラリア人観光客急増によるニセコ・ペンション街への影響調査」
8.高原 一隆 ゼミ
「地域経済の内発的発展と地域内経済循環」
9.竹田 正直 ゼミ
「合併後の新しい石狩市の社会経済と環境問題」
10.西村 宣彦 ゼミ
「サケ定置網漁の体験及びサケ加工場の見学」
11.古林 英一 ゼミ1
「さけ定置漁業の実習体験」
12.古林 英一 ゼミ2
「競走馬生産・流通施設の見学」
13.水野 邦彦 ゼミ
「韓国社会を知る実地研修」
14.水野谷 武志 ゼミ
「市町村合併」
15.山田 誠治 ゼミ1
「地域メディアとは何か」
16.山田 誠治 ゼミ2
「コンパクトシティの魅力を探る」
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2005
北海学園 経済学部
8.高原 一隆 ゼミ
地域経済の内発的発展と地域内経済循環
 研修地:ニセコ町
 参加学生:14名
 研修期間:06年8月29日~31日
 地域経済学科教授:高原 一隆

研修地のニセコ町は、目ざしたい地域づくりの1つのタイプとして全国的に注目されている地域であるが、基盤になるのは農業とリゾート系の産業である。ニセコ町が本当に経済的基盤を含めた地域づくりを更に進めていくためには、これら産業の産業連関によって相乗効果を生み出すことが求められている。地域研修2は、農業とリゾート産業との連携した取引を通じて、地域内経済循環強めていく可能性を少しでも把握するためのフィールドワークをすることを目的とした。
町役場を始めとして、ニセコ町商工会、JA羊蹄ニセコ支所、ホテル(3)でのヒアリング、夏のスキー場の様子、ペンション村等の視察を行った。それぞれの団体のヒアリングを通して、地域内経済循環がなかなか円滑に進まない条件及びそうした条件を改善していく課題が少し明らかになり、そうした意味で、実りある地域研修となった。


ニセコ町の町づくり
地域経済学科2年生(岩見沢西高校出身)

ニセコ町には、情報共有・住民参加という町づくりの2大原則があり、情報共有の一環としてインターネット上から情報を検索できるファイリングシステムの導入、予算説明書・広報ニセコの全戸配布などが行われています。もう一つの原則である住民参加の取り組みとしては、町づくり委員会・住民提案型予算制度・子ども議会などが行われていて、大人だけでなく子どもも町づくりに参加しています。こうした様々な取り組みを通して住民と接触し、未来の担い手となる子どもたちにも積極的に町づくりに参加してもらうことで、住民全体が自分たちの町を理解できるようになっています。私たちが調査した宿泊施設では、農産物を直接農家から調達し、地産地消を試みているところもありましたが、量が量なだけに安定供給は難しいようでした。ニセコ町を訪れる観光客は、雪が目的の外国人スキー客が多く、平均して6泊程していきます。ニセコ町は冬に強みはあるものの、夏には特別といえるようなものはなく、夏場をどう盛り上げていくかが問題だとされ、今後具体的にどのような対策を執っていくのかについては、語られなかった。
また、海外資本に対しての不安があるといっていたが、それにどう対応していくかは語られず疑問に思うことがありました。ただ指をくわえて見ているだけでは、衰退していくのは火を見るよりも明らかなので、今後の活動に注目したいと思います。



ニセコ町地域研修報告
地域経済学科3年生(北海道函館西高校出身)

私たち高原ゼミは「内発的発展論」を学習のテーマにしています。内発的発展論とは、その地域が持つ特性(産業・自然・文化など)を活かし、地域住民が自ら考え、そして行動し、地域の発展につなげていくという理論です。発展につなげるためには住民参加型のマチづくりや、各団体間の連携、地産地消に代表される地域内経済循環などの取り組みが必要です。
研修地のニセコ町は地域づくりのモデルとして全国から注目されています。実際に「内発的発展」の取り組みが、どこまでなされているのかを把握し、課題があれば明らかにして改善への道を探る事を目的に研修に行ってきました。
ヒアリングは町役場やニセコ町商工会、JAようていニセコ支所、3軒のホテルで行いました。町役場では、職員の方から観光協会の株式会社化や「情報共有・住民参加」を二大テーマにした先進的なマチづくりや課題を聞き、商工会では異業種間交流の難しさを、JAようていでは農家とJAの連携不足という深刻なお話を聞きました。3軒のホテルでは、農産物の現地調達の可能性などの質問をし、「地産地消」の難しさを知る事ができました。他にも道の駅「ビュープラザ」やペンション村、夏場のスキー場、リゾート計画が進む比羅夫地区などを視察し、ニセコの現状を実際に確認しました。
今後の課題は町民の積極的な町政参加、各団体間のネットワークの構築、地産地消のような地域内経済循環をもっと強める事があげられます。これらが結びついて内発的発展がなされるのだと思います。今回の研修はマチづくりの現場を肌で感じる事ができ、大変有意義な研修でした。
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