2006年度地域研修報告書
地域研修報告会
1.浅妻 裕 ゼミ
「持続可能な都市と公共交通」
2.池田 均 ゼミ
「地域の社会・経済」
3.太田原 高昭 ゼミ
「北海道発の元気な企業を訪ねて」
4.奥田 仁 ゼミ
「地域産業の実態調査」
5.川村 雅則 ゼミ
「夕張地域住民との交流と、学生の成長」
6.北倉 公彦 ゼミ
「グリーンツーリズム・part3」
7.小田 清 ゼミ
「オーストラリア人観光客急増によるニセコ・ペンション街への影響調査」
8.高原 一隆 ゼミ
「地域経済の内発的発展と地域内経済循環」
9.竹田 正直 ゼミ
「合併後の新しい石狩市の社会経済と環境問題」
10.西村 宣彦 ゼミ
「サケ定置網漁の体験及びサケ加工場の見学」
11.古林 英一 ゼミ1
「さけ定置漁業の実習体験」
12.古林 英一 ゼミ2
「競走馬生産・流通施設の見学」
13.水野 邦彦 ゼミ
「韓国社会を知る実地研修」
14.水野谷 武志 ゼミ
「市町村合併」
15.山田 誠治 ゼミ1
「地域メディアとは何か」
16.山田 誠治 ゼミ2
「コンパクトシティの魅力を探る」
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2005
北海学園 経済学部
2.池田 均 ゼミ
地域の社会・経済
 研修地:函館市(函館どっく)(大船遺跡)
 参加学生:35名
 研修期間:06年7月6日~7日
 地域経済学科教授:池田 均

大船遺跡で見た「原北海道人」が私たちに残したものは何であったのか。脈々と伝わる「技術」によって生きのびた「函館ドック」。見て、聞いて、楽しんで、考えさせられた地域研修でした。


函館どっく
地域経済学科2年生
(室蘭清水丘高校出身)

池田ゼミでは、「函館どつく」を研修の対象として選びました。
「函館どつく」は明治29年11月、「函館船渠株式会社」として創業以来、船舶の建造・修理、橋梁・産業機械の各分門を中心に、東京以北で屈指の重機械メーカーとして活躍しています。今回の研修では、その「函館どつく」の歴史について調査してきました。
1970年代、高度成長がストップした際、一度経営が困難な状況に陥ります。経営が復興するまで、リストラや工場縮小といった手段をとらざるを得なくなりました。ではどうやってその経営不振から立ち直ったのか?というのが最大の注目点です。
まず現地調査に赴き、会社の方々に話を伺い、造船の現場を見学させていただきました。工場内で一番目を引いたのは、船体に使う鉄板の加工を、機械ではなく職人さんたちが手作業で行っていたことです。船体を形成する微妙な曲線も、職人さんがバーナーと水で熱し、冷やしながら厳しい基準で作り上げていきます。自分の目、感触で精密に作業していました。そしてこの確かな高い技術に経営再興の理由がありました。中国が急激な成長を遂げ、「世界の工場」といわれ、より多くの工業製品を輸出するために、より良い船、つまり積載量が多く、浅い港にも入ることのできる船が必要となったのです。これにより、高いレベルの船の需要が高まり、「函館どつく」の再興につながった、ということです。現在では、新規開発32,000tのばら積貨物船、これは一隻18億円相当です。この形の船が、何年先までも中国やヨーロッパからの予約でいっぱいの状況です。
調査の際、進水式を見させていただきましたが、手作業で作り上げられた巨大な船が海に浮かぶ姿に感動し、感慨深いものがありました。


北海道の縄文時代とは
地域経済学科3年生(札幌西陵高校出身)

今回の地域研修で池田ゼミは歴史と海鮮の街である函館市を訪れました。2年前に5つの市町村が合併したということもあり函館市自体が広域にわたるため、見学したのは函館市の造船所「函館どつく」と元南茅部町にある「大船遺跡」の2か所でした。
研修先の一つ、大船遺跡では縄文時代に思いを馳せるとともに、その暮らしぶりをうかがい知ることができました。
道南から青森にかけて遺跡が多々出土しているこの地域一帯において、南茅部では大船遺跡をはじめとした遺跡が大規模な集落として発掘されましたが、その歴史は古く約9000年も前に縄文人が生活を始めていたということを示すものでありました。ここではその時期の土器や竪穴式住居などの標準的なものに加え、ヒスイやアスファルトなどといった驚きの文化を表すものまでが発掘されています。その文化とはこの道南地区と津軽海峡を挟んで本州東北部に交易があったということです。そのこともあり両者は密接に交流を重ね共通の文化圏を築き上げていました。また、大船遺跡ではクジラやオットセイなど海獣の骨が出土するなど食文化においては北海道独自のものがありました。
これらは多くの出土品からの推察に過ぎませんが、そこには確かに太古の時代に過ごした遠い昔の人々の暮らしがあったのだということを感じとることができました。
今回の研修では、このように私達の知らない遠い昔の先祖の歴史を学ぶこととなりましたが、それは驚きと発見の連続であり、たいへん有意義なものとなりました。
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