2005年度地域研修報告書
地域研修報告会
1.浅妻裕ゼミ
「環境保全型の観光地づくりに向けて」
2.池田均ゼミ
「地域活性化への模索」
3.伊藤淑子ゼミ
「まちという名の家族-栗山町を訪れて」
4.伊藤淑子ゼミ
「ニセコ町のまちづくりに学ぶ」
5.太田原高昭ゼミ
「地域でがんばる人々を訪ねて」
6.奥田仁ゼミ
「地域の歴史と産業を訪ねて」
7.小田清ゼミ
「地域産業の発展と新しい地域活性化への動き」
8.川村雅則ゼミ
「旧産炭地・夕張で地域経済を思い足元の札幌で女性労働を考える」
9.北倉公彦ゼミ
「グリーンツーリズムを学ぶ」
10.1竹田正直ゼミ
「石狩市地域研修の成果」
11.西村宣彦ゼミ
「十勝地方のナチュラル・チーズ産業の調査」
12.古林英一ゼミ
「サケ定置漁業の体験実習」
13.水野邦彦ゼミ
「韓国社会を知る実地研修」
14.水野谷武志ゼミ
「登別観光の実態調査」
15.山田誠治ゼミ
「人と人のつながりを拡げる中で函館駅前の活性化を」
16.山田誠治ゼミ
「伝統と未来の融合を追い求める街-金沢と富山」
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北海学園 経済学部
8.川村雅則ゼミ
旧産炭地・夕張で地域経済を思い足元の札幌で女性労働を考える
 研修地:タ張市、札幌市
 参加学生16名(タ張)、1名(札幌)
 研修期間:05年8月29日~31日(タ張)、9月上旬-12月上旬(札幌)
 経済学科講師:川村雅則

(1)夕張調査:人ロ流出が激しく企業誘致も困難な旧産炭地という地域では、そもそも雇用の機会が著しく少なく、若者に限ってはフリーターになることさえできないという深刻な状況が明らかになった。
(2)札幌のパート労働者調査:雇用形態の「多様化」という喧伝のもとで拡大しているパートの労働条件・処遇は、正規雇用に比べると低い水準にあり、その改善が必要であること、また家庭内では、性別役割分業の考えも背景にあってか、家事の負担が女性に偏っているという結果が示された。


女性の働く現実を考えてみました

現在わが国では非正規雇用が増大している。パートタイム労働者(以下、パート)の比率は雇用者全体の2割を占め、女性に限ると全体の4割にも及ぶ(総務省「就業構造基本調査」より)。そこで、労働組合の協力で、パートの活用が進んでいる大型小売店で働く女性パートを対象に、彼女たちの労働条件や処遇の実態、家庭内の家事の負担などを中心に調べた。調査方法は、労組役員への聞き取りとパートへのアンケートである。
両調査の結果を総合すると、従業員の雇用形態は8割がパートで、店側はその比率をさらに増加させる予定であるという。パートの1日の労働時間は4時問のウェイトが高い。また賃金は低く、パート全体の2割弱の時給は、最賃水準と同額である(ただし労組側はそれより10円以上高くすることをめざしているという)。求職者の少ない地域や特定の仕事に限ると、パートであっても賃金水準はわずかながら高い。とはいえ、パート側の全体的な意見としては、賃金水準をもっと引き上げてほしいという内容が多かった。最後に家事負担についてみると、大半が既婚者で子どものいる彼女たちは、家事や育児もやらなくてはならないという立場にあり、パートとして働くためには家族の協力も必要だという意見も多かった。(地域経済学科3年生)


フリーターにもなれない!?

石炭産業の消滅による人口の減少・過疎化、高齢者の増加などの問題を抱える夕張市を訪ね、若年層の雇用の実態などについて関係者から話を聞いたり、工場見学を行った。夕張高校で聞いたのは、就職に関して生徒達の持つ強い地元志向だった。背景には少子化、保護者の心理、生徒達の生活感の変化などがある。就職・雇用の問題は深刻で、都市型プリーターは存在しない。彼らにはコンビニなどの働く場さえなく、メロン栽培などの季節労働ぐらいがあるのみだ。
高卒向けの求人に関する仕事内容も変化した。将来的なキャリア形成が望めない契約社員や、本州への派遣社員などが増加傾向にある。進学に関しては、実学(資格直結)型希望が増加している。だが、家計が厳しく学資金準備が非常に困難な世帯が少なくない点は見逃せない。市役所では、石炭産業の消滅による人口上の変化もさることながら、夕張市の財政問題、すなわち、70%を超えると危険とされる経済収支比率は、なんと126%に及ぶことが示された。地理的問題、借金の問題から他の自治体との合併は厳しいとのことである。夕張市は対策として地域振興策を活発に進め、企業誘致、観光開発、農業、商業などで地域の活性化をめざしている。(地域経済学科2年生)
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